最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常
著者:二宮敦人
発行所:新潮社
価格:1,400円+税

内容紹介

日本に残された最後の秘境は東京のど真ん中にあった。上野の森を奥へと進み、東京藝術大学の正門をくぐれば――そこは、芸術に人生を捧げる「芸術家の卵」たちが棲息する楽園だ。型破りの入試から、多様すぎる日常、意外な進路まで、現役藝大生を妻に持つミステリ作家が全学科の現役学生にソボクな疑問を聞き尽くした前人未到の探検記。


感想
著者が藝大を取材し、藝大生の日常について書いたエッセイ本。
著者は小説家で、ノンフィクション作品は初めて書いたそうだが、非常に読みやすかった。
基本的に取材した学生との対話を書いていたり、そのときの著者の心の声を書いているので、あっという間に読み終わる。
藝大の美術学部と音楽学部の両方を取材しているが、美術学部の人たちの方が変わった人が多いため、書かれていることも多い。
著者の奥様が藝大出身と言うことで、家での出来事なども書かれているが、正直「そんな人いるんだ」みたいな感覚が延々に続く。
読書をしない人にもおすすめできる。
雑誌の対談を読むのが好きな人は多分好き。
小説以外を読んでみたい人にもぜひおすすめしたい。


思い出
「全国書店で売上1位続出」と書かれた帯と、鮮やかな表紙に目を惹かれ、何度か買わずに書店を出ていたのだが、毎回気になっていたので買った。
初めてノンフィクションの作品を読んだが、変わった人物が多いと言うのもあるだろうが、あっという間に読み終わってしまった。
著者の気持ちに共感しながら、「こんな日常楽しそうだな」と思いながら読んでいた。
ノンフィクションなのにすっごく笑える。
ぜひ、読んでみてほしい。